ラブライブ!サンシャイン!! 2期 第8話、9話の感想

Aqoursのみんながあの!!HAKODATEの街を歩いている!!

その事実だけで2017年トップクラスの嬉しい気持ちになりました。

 

2期7話をリアルタイムで観ていて、やっぱり統廃合が決まっちゃうんじゃないかなあ、いやでもあと数人だよ?全員が呼びかければ100人行くじゃん!!おーーい!!と心の天秤が揺れる中、出願人数が100人に達することはなく。

2ndツアーのライブを目の当たりにしてから心の片隅で想像(妄想)していた、夕焼け、Aqours、内浦の海がワンセットになった「空も心も晴れるから」が一気に襲い掛かってきて無理になってしまったのもつかの間、予告に踊る「HAKODATE」の文字・・・

 

あのHAKODATEに?Aqoursが??

 

そうか、Saint Snowの二人に逢いに行くんだね・・・と一瞬冷静にはなったんですが、ここ数週(特に、統廃合が決まってから)ラブライブ!サンシャイン!!を視聴しながらずっとハイテンションだったので、元道民のじもあい視点多めで思うままに書きなぐりたいと思います。

 

❄あの場所が、この場所が・・・


自分がかつて訪れたことのある場所にAqoursのみんなが立って、動いている。

これだけでもう言葉にできないくらいの感慨深さがありました。

でも言葉にします。

 

十数年前、ふと訪れた公会堂でルビィちゃんと理亞ちゃんが「克己創造」を体現していた。

 

海を眺めながらゆっくりと下った八幡坂のふもとでAqoursのみんなが踊っていた。

 

同じく十数年前、自分で選んでもいないのに泊まったホテルにAqoursのみんなが泊まっていた。

 

七年前、散々遅れたバスで猛吹雪の中降り立って、必死にフェリーの運行情報を電話で聞きながらタクシーに駆け込んだ函館駅前にAqoursのみんなが立っていた。

 

五年前、松前に行ったついでに寄ったラッキーピエロAqoursのみんなが・・・

 

挙げればまだまだあるのですが。

どれもめっちゃ嬉しい!!!!

 

当時はもちろん何も考えずに行動していました。今年、五稜郭で無限かってくらい広がる桜並木を眺めていた時ですらそうでした。


ただの観光目的であって、沼津に足繁く通うこととは意味合いが全く違っていました。それ以上の意味は無いと思っていました。


でも、あの時訪れたことにも意味があったんだ、と今強く思っています。

Aqoursがもたらしてくれた福音、という感じがしてしまいます。

しかもてくてくAqours in 函館なんてとんでもない企画もあるとか。

今から楽しみでなりません。


8話には一瞬ですが教会が映るカットがありました。そこまで大きく話題になっていませんがこの教会は「聖ヨハネ教会」という名前です。

1874年からこの場所にあります。十字架の形をした建物の中に入ると、オルガンの生演奏が聞こえました。素敵な場所でした。

ぜひ訪れてみてほしいです。

 

❄黒澤姉妹、鹿角姉妹

函館での物語のキーパーソン。もちろん全員なんですが、特に黒澤姉妹と鹿角姉妹。そしてルビィちゃんと理亞ちゃんの成長です。やっぱりルビィちゃんは黒澤家の娘だった。血は争えない。


パソコンの画面上からでは分からない、Aqoursが他のスクールアイドルに波及させたあれこれを肌で感じた上で自分たちの「やりたいこと」を自分たちだけでやること。


1期4話で、「花丸ちゃんと一緒にスクールアイドルやりたいって、ずっと思ってた!」と告白した時からルビィちゃんには実はぶっとい芯があるとずっと思ってた。


でもそれは単に可愛い衣装を作ったり着たり踊ったりする、ことを真の目的としていなかった。


その芯の核となる考えが、黒澤家の女としてふさわしい立ち振る舞いを、とか堅苦しい崇高な目的じゃなくて「お姉ちゃんと○○したい!」で構成されてたのが最高なんですよ。


かつて導き手となった1年生2人が号泣するほどに勇気をみせたルビィちゃん。それもお姉ちゃんを感じるため。あああー。


鹿角姉妹だってそうです。極論を言えば姉さまのあらゆる姉さまを感じられればスクールアイドルではなくても良くて、たまたまそれがスクールアイドルだったというだけのこと。姉さまがいなければスクールアイドルをやる意味なんて微塵もない!


千歌ちゃんが「ラブライブなんてどうでもいいと思ってる」って言い放った時と同じ気持ちです。次はもしかしたら果南ちゃんの番じゃないですか?このグループ怪獣しかいないのでは。


なんなん!!感情!!!


他の一年生組も。廃校を阻止するためという一つの目的に向かって動くAqoursはチームとして強かったけど、その目的もなくなって、いざ解き放たれたらルビィちゃんもおねいちゃあ大好き怪獣だったし、花丸ちゃんはもう言いたい放題食い放題太り放題だし、善子ちゃんは勝手に人のLINE名を変えるし楽しすぎる。


楽しすぎるし、すごい。


しっかり函館の地理を活かしてる!!と思ったのが西波止場のシーンです。

もちろん作画が美麗すぎる、本当にこの姉妹は揃って美人だし顔が良いよね・・・という感想もあります。


函館山を見上げてるんですよね、黒澤姉妹。


函館の景色と聞いて、大多数の人が思い浮かべるのが、函館山からの「100万ドルの夜景」か「金森赤レンガ倉庫」だと思います。あるいは海の見える町ですから、海。


函館山の標高は334m。元気があればロープウェイを使わなくても十分登れる高さです。正直言って見上げてすごい!と思う山ではありません。


正直ビジュアルとしては富士山のほうがよっぽど凄い。


五稜郭は五芒星の形をしているんだって!と言われて、え、当たり前でしょ?と思うくらい当たり前にそこにあります。

 

でもそれが、もしAqoursが乗り越えるべき山の象徴、登り立つべき山の頂上だとしたら、途端に意味を持つようになってくる。


廃校を阻止するために活動していた時と今回では、海と山の役割が入れ替わっている。


今までのAqoursの前には無限の大海が広がっていた。どこにだって進めた。

今のAqoursには、登頂するべき山がはっきり見えている。ラブライブ!でぶっちぎりで優勝すること。

だからこそ、何の変哲もない函館山を見上げるカットでも成立してしまうんです。しゅごい…

 

八幡坂から海を眺めると、青函連絡船摩周丸が目に入ります。おおよそ30年近く同じ場所にあるし、私にとっては函館の海って「過去」を感じる光景なんですよね。


石川さゆり津軽海峡冬景色」で歌われている「北へ向かう人」が初めて北海道の大地を踏みしめる場所が函館駅でした。


青函トンネルができた今はそうではなくなってしまいました。


そんな場所に2017年の今、Aqoursのみんなが降り立ったとき、ここまでAqours WAVEが到達したのすごい!未来ずら!と素直に思いました。

別に生まれてこのかた函館で育って・・・って訳でもないのに、です。

何かが始まる、という予感がしました。


そして発表されたユニットライブ。

正直前代未聞です。本当にこんな試み聞いたことがないです。奇跡では?

何度でも言う、まさにAqours WAVE。

函館アリーナでライブをやる!と言って興行が成立するアーティストがどれだけいるか?

GLAYが一番有名ですが、少なくとも全国的な知名度がないと難しい。声優イベントをやったという話は少なくともここ数年聞きません。そんな中でアリーナライブって。やったらどうなるだろうか、とは一瞬思ったけど本当にやるってどないなっとん!!とまたまた驚きでした。


話を戻します。

果南ちゃんが「内浦と同じ空気を感じる」と評したシーンでハッとさせられました。


港町、というくらいでしか自分の中で結びついていなかった函館と沼津内浦だけれど、共通点沢山あった…港町で、潮の香りがして、魚がうまくて…


内浦の生き字引というくらい(言いすぎか)生まれてこのかた内浦の海で過ごしてきた果南ちゃんが言うからこそ説得力がありますよね。


先代がニューヨークで「この街って、アキバに似てるんだよ!」と言ったのを思い出します。そう感じられる感性が好きです。


このシーンで「想いは波に寄せられて」が流れるのが本当好きすぎる。

DETERMINATIONが本当に本当に大事なシーン(1stライブ初日の開演直前とか!!)に必ず流れるように。内浦の景色を想起させるシーンで流れてくる。

2ndツアー埼玉でデュオトリオの曲が始まる前にも流れてた。ずるい。

 

ラッキーピエロハセガワストア

 函館のうまいもの。やっぱりグルメは外せません。海鮮も良いですが、そんなことは知ってる。やっぱりラッキーピエロです。

ラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガーは日本最強のハンバーガーと信じてやみません。

マルが食べてたTHEフトッチョバーガーも良いですが、チャイニーズチキンバーガーは必修です。あとはくじら味噌カツバーガーです。

菊泉でもくじら汁が郷土料理として出されていますが、このバーガーのくじらもたいへん美味です。絶対にまた函館行くぞ。

8話で触れられなかったので不安になりましたが、9話でちゃんと出てきてくれたハセガワストアのやきとり弁当も必修です。

よしまるがそんな食べ方するん!?って感じでしたが・・・その場で焼きたての豚バラ肉に特製ダレをかけたものを米と海苔の上に載せるだけのシンプルなやきとり弁当、外せません。他にも海鮮があるわけで、あの善子ヨハネですら太るんですから多分全員太ってます。

 

公園のシーン、シーソーをギッコンバッタンと言うかギッタンバッコンと言うか決着がつかないアニメを思い出しました。ギッコンバッタンのほうがしっくりきますね。


❄雪の結晶

Saint Snowのロゴにある雪の結晶。

雪の結晶といえば・・・で思いついたのはこれとか雪印乳業とか。

北海道のシンボル(文化振興課) | 環境生活部文化・スポーツ局文化振興課


雪の結晶が使われていることには、道章の意図するところが僅かでも継承されているだろうと感じます。


さらに、雪の結晶は六角形です。

ロゴに描かれているのは八角形ですが、八角形の雪の結晶は自然界には存在しません。


理亞が「世界に一つしかない雪の結晶だから」と言った意味がよくわかります。


八角形の雪の結晶は少なくとも作中の世界では、あのスノードームの中にしか存在しないと二人は考えていたでしょう。


誰にも真似できない、これまでどこにもなかった唯一無二のスクールアイドルになる!という決意を象徴したロゴだと思います。

 

❄Awaken The Power

壁は壊せるもの、ならば山は・・・登るもの。だからHPTのドラマパートで山に登っていたのか…?

山頂への道筋を、 Saint Aqours Snowは示しました。


そして登頂したその先は。

次はどこへいこうか?


AqoursSaint Snowの二人は、別々の道をふたたび歩み始めました。


これも何度でも言いたいんですが浦の星女学院の校訓は「克己創造」です。


己に克って創造すること。


ルビィちゃんはその精神を、お姉ちゃんに勇気を与えられていたことを自覚して体現していました。


曜ちゃんにとってはお姉ちゃんがいないのが当たり前だけれど、千歌ちゃんにとってはお姉ちゃんがずっと側にいるのが当たり前だった。


ルビィちゃんと理亞も、お姉ちゃんが遠くに離れてしまって、今まで隣にお姉ちゃんがいるという当たり前が当たり前じゃなくなったことで、その当たり前に気づいた。


Awaken the Powerは、そうして克己創造を成すことで、新たなチカラが湧き上がる、知らないPowerで世界が輝いていることが分かるよというメッセージの曲という印象でした。

 

次はどこに向かうのでしょうか。

Aqoursの、そしてSaint Snowの行く先からずっと目が離せません。