「君のこころは輝いているかい?」という問い

ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~の映像を観終わりました。語りたいことが多すぎるのですが明日がもう埼玉公演なので、風邪でぶっ倒れていた時にザッと書いたものをちょいちょい手を入れて置いておきます。

 

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Aqoursにとって大切なデビューシングルである「君のこころは輝いてるかい?」(以下、君ここ)。

この曲名は、Aqoursのことを少しでも知ってくださっていれば耳にしたことのあろうフレーズだし、ライブではたくさんの人が"Yes!!"とコールしている曲。

 

君ここを聴くたびに色々な感情がごちゃまぜに襲ってきます。

そのごちゃまぜを少し整理してみよう、なんて思い立ったので書きました。

一つ目は、今のAqours自身がこの問いに対して"Yes!!"と答えていることに対しての感情。

2016年1月11日に開催された「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours スペシャル課外活動 みんな準備はできてるかい?~せーのでSUNSHINE!!~」にて、初めて披露された3曲のうちのはじめの1曲が君ここ。

休む間もなく3曲を踊り切って、9人の表情は練習を積んだ結果達成感に満ち溢れていて、でもやっぱり息切れが激しくて。初めて映像を観たのが、僕が初めてAqoursのライブを目の当たりにして2ヶ月後のことだったのですが、そこからは想像もつかないくらい、一つ間違えてしまえばすぐ全体が崩れてしまいそうな脆さがあって。

だから半年でどれだけの練習を積んできたか、聞かなくても単純に「すごい」という感情が先行していました。
しかもそこから更に積み上げて、2月には1stライブを横浜アリーナで。そしてあっという間に1stライブが終われば、今度は8月から2ndライブツアーやっちゃう!なんて言うのです。

また半年の間が空いて、いざ参加した名古屋公演では、「今日披露されるなんて」と驚きしかない曲が結構あって、でも全ての曲に対して抜かりないダンス・パフォーマンスをぶつけてきました。

それだけ激しいダンスをやってのけた後で披露された君ここでさえ、全員すーごい笑顔でした。
楽しんでる!ことが全身から伝わってきました。

これまで全力で駆け抜けてきて今このステージの上で、"私たち、輝いてる!!"ことを体感できるほどに「輝くって、楽しむこと」そのもので。

だから何がきっかけか分からないのに、涙が溢れてくる。ある人はそれが「Pops Heartで踊るんだもん!」だったりするし、またある人は「サンシャインぴっかびか音頭」であったり、また別の曲であったりする。

おそらくそれは、それぞれの曲でAqoursが積み重ねの上に体現したあれこれが、Aqoursの9人のこころが今この瞬間に!輝いていることの証明になっているから。
尊い」と一言で表現できてしまうものの正体のかなりの部分はおそらくこれ。言葉より多く伝わるような、色々な涙がある。

 

それが一つ目。

 

でも、そうした輝きを目の当たりにした時に、僕が目を背けてきた感情があって。

二つ目は、一つ目の感情を受けて、では「君のこころは輝いてるかい?」という問いに対して、今の自分はどう答えられるだろうか?ということ。

TVアニメ1期13話で、高海千歌ちゃんが会場全体に向けて「みんな、一緒に輝こう!!」と叫び、TVアニメ第1期が「君のこころは、輝いてるかい?」というセリフで締められたことの意味。

高海千歌役の伊波杏樹さんは、君ここを歌うその前に、1stライブで「みんなで(いっぱい)歌ってください」と言い、2ndライブで「知ってる人は歌ってください」と言いました。

現地でライブに参加するくらいなのだから、熱心な人が集まっているし、君ここの、特にサビの歌詞はスッと出て来る人が大部分でしょう。
みんな知っているはずなのです。

でも思い返してみると、歌ってる人、あんまり居なかったんじゃないかと。歌ってくださいと言っていたのだから、歌うことを躊躇う場面ではないはず。

最近話題にもなったように、やっぱり大声で歌うのは迷惑だからと。他の人がこうだと断言できるものはありませんが、案外そんなものかもしれない。

ここではあくまで自分がどうだったかということを書きます。
歌ってください、と言われた時に自分がどうだったか。
思い返してみると、

歌詞が出てこないということはなく。
あまりにラブライブレードを振るのに夢中だったということもなく。
MIRAI TICKETの後だったから身体が動かないなんてこともなく。
上に書いたように単に歌うと迷惑だからというのは多少あっても自分にとって決定的ではなく。

では、ふと口ずさむ程度でも口に出す、口に出さずともこころで思い浮かべることを実行した時にどうなるか。
ライブ会場に限った話でなく、どこでも同じ。どうなるか?

 

その時、「君のこころは輝いてるかい?」という曲は常に、僕にあなたに問いかけてくるのです。

 

今、この瞬間、僕のこころは輝いているだろうか?

 

ライブの最中なら、"Yes!!"と答えて然るべき所なのでしょう。

だって「輝くって、楽しむこと」だから。

ライブに関しては全力で楽しんでるって胸を張って言える自信がある。

 

なら、それ以外の場所では?

 

ライブが終わって、夜が明けて、ハレの日からケの日へ移ろいゆく時、同じ問いをされて同じく"Yes!!"と答えられるのか?

という問いに至った時、やっぱり素直に"Yes!!"と答えられなくて、ふと思えば何年も前から同じことを考えてて、でも言葉にできないんじゃなくて、言葉にしてこなかった、したくなかっただけなんだと。
ラブライブ!はずっとずっとずーっと同じメッセージを投げかけていたのに。

μ'sやAqoursは短期間で見違えるようにパフォーマンスを進化させたのに、その間自分は何かアクションを起こしてきたのか?何年も前から何も変わってないんじゃないのか?そんな状態で本当の本当に輝いてると言えるのか?ということを。
そこには後ろめたさが確かにあったのです。

以上が二つ目。

 

君のこころは輝いてるかい?」と問われた時に、自分自身に問いかけた時に、いつでも正直に"Yes!!"って答えられることはやっぱりすごいと思っています。

「これからお互いがんばろうよ」と寄ってくれるAqoursの皆さんは本当にあったかいって思うし、そのおかげで頑張っていられたし、これからも頑張らないとなって思わされる。

 

そう共感してるうちは未熟なのかもしれない。
ならせめて正直に"Yes!!"と言えるくらい納得できるように。
Aqoursとみんなで叶える物語」「あなた(10人目)と叶える物語」があるならば、

そこにはもう一つ、「あなたが叶える物語」がある。
そう思ってやっていく。

 

黒澤ダイヤ役の小宮有紗さんは1stライブの最後に「(私たちを)これからも助けてくれますか」と問いかけました。

一人ひとりに、自分だけのラブライブ!があるということ。

 

終着駅、埼玉公演はもう、すぐそこ。
今この瞬間に、Aqoursはさらに先へ進もうとしています。